大豆食品とがんの関係性

更新日:6月9日

納豆や豆腐などの大豆食品は、カラダに良いと思っている人が多いと思います。実際に、豆腐などの「大豆食品」は、一部のがんの発症リスクを下げる効果が報告されています。

一方で、国立がん研究センターによる「多目的コホート研究」では、膵臓がんに関しては、逆に発症リスクを高める可能性を示唆するデータが2020年に報告されました。

大豆食品の摂取量と膵がん罹患の関連

今回の報告は、1995年と98年、食事に関するアンケート調査に回答した9万0185人(年齢45~74歳)を対象に、大豆食品の摂取量と膵臓がんとの関係を追跡調査したものです。追跡中に577人(男性314人)が膵臓がんを発症。


回答から①総大豆食品、②納豆、みそなどの発酵性大豆食品、③豆腐、油揚げ、豆乳などの非発酵性大豆食品の摂取量を計算し、摂取量が最も少ない群から最も多い群まで4グループに分け、膵臓がんの発症リスクを比較します。その結果、総大豆食品摂取量が最低のグループを1とすると、最も摂取量が多かったグループは膵臓がん発症リスクが1.48倍と最も高く、摂取量が多いほどリスクが上昇することがわかりました。

豆腐の摂取量が多くなるほど膵臓がんリスクが上昇するという、衝撃的な結果です。

研究者の間では「動物実験レベルでは非加熱の大豆入り飼料で下痢や膵臓の腫れが認められている。大豆に含まれる消化酵素阻害成分の影響があるかもしれない」と推測されています。

もっとも豆類に関しては、欧米の先行研究では、むしろ膵臓がんを予防する効果が報告されています。


こうした矛盾が生じることは多くあり、結論から言うと完璧な食事はなく、バランスよく食べていきましょう。

また、日本では一生涯のうち約2人に1人はがんにかかり、死因の約3割はがんです。

国では胃がん、子宮頚がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5種類の検診を推奨しているほどです。

普段の生活を見直す機会でもありますので、定期的な検診を受けるようにしましょう。

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