ABC検査で胃がんのリスクを確かめよう

更新日:6月9日


胃がんになりやすい人と、その可能性がほとんどない人がいることをご存知でしょうか?

日本人にとっては、胃がんは非常に身近な存在です。1990年代までは胃がんの死亡者数は第1位でした。現在は肺がんに抜かれ第2位となっていますが、それでも毎年約5万人の患者さんが胃がんで死亡しています。この数は1970年代からほぼ変わっていません。胃がんリスクは定期的な検診で早期発見していくことが大切です。


ABC検査とは

生活習慣病検診でもできる病院はありますが、胃がんに対してより効率的に検診を行う方法が、ABC検査(胃がんリスク検診)です。

ABC検査は、ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体価検査と胃粘膜萎縮(老化)マーカーのペプシノゲン検査とを組み、胃がんの危険度をABCの3分類で層別化する検査です。血液を調べるだけで「胃がんリスク(下記A群〜D群)」を判定することができます。

引用元:https://www.gastro-health-now.org/abc.html


A〜B群の他にあるD群は、ピロリ菌がすめないほど胃の粘膜が萎縮していて、胃がんになるリスクが高い状態のことを指します。


胃がんの原因であるピロリ菌とは

胃がんのほとんどは、ピロリ菌による感染症だということがわかってきました。このピロリ菌はらせん状の細菌で、人の胃の中にしか生息していません。このピロリ菌の感染さえなければ、胃は若いまま健康な状態でいられるのです。

感染によって、胃潰瘍や十二指腸潰瘍をはじめ、胃ポリープ、その他さまざまな胃の病気になりやすいことも長年の研究で確かめられてきました。除菌が成功して炎症が治まれば、次第に健康な胃粘膜の状態に戻ることができます。

胃がんにとってピロリ菌に感染しているかどうかはかなり重要になってきます。胃がんになりやすいかは、「ピロリ菌抗体検査」と胃の粘膜の萎縮度を確かめる「ペプシノゲン検査」、この2つの検査結果で判定します。


定期的な検診を

ただし、ABC検査はあくまで胃がんリスクを調べるもので、がんを見つける検査ではないので注意してください。現在、胃がん検診として推奨されている検査方法は、上部消化管内視鏡(胃カメラ)と上部消化管X腺(バリウム)の2つだけです。

また、ABC検査でA群判定されていても、その後の生活習慣、食生活で胃がんになるリスクは変わっていきます。また、ピロリ菌を除菌してもリスクが1/3になるだけで、決してゼロにはなりません。

胃がんは、早期に発見できればほぼ100%治癒する事が可能である、という治療成績の良いがんです。生活習慣病検診や検査、内視鏡で経過観察を定期的にしていきましょう。


メディカルクリニック銀座でもABC検査が可能です

当院でもABC検査を行なっています(自費診療)。


ABC検査費用:5,000円


ABC検査は少量の採血でできる負担の少ない検査なので、胃がん検診への一歩としてぜひご活用ください。

※検査結果に関わらず、症状のある方は胃腸科の受診をお勧めします。

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