「油=身体に悪い」のウソ! 健康的な油分の取り方
内科や漢方内科のご相談のなかで、「たくさん油を摂ったら身体に悪いんですよね?」という質問があります。患者さんのおっしゃる通り、確かに油・脂肪のイメージはヘルシーの対極にあるもの。しかし、患者さんの健康状態によって多少変わりますが、 その質問には「考えた油分の摂取はより良い健康状態を高める可能性が高い」と回答することが多いです。 現在、日本の食卓ではサラダ油が多く使われており、意識せずに摂取する油の質が偏っています。このサラダ油というのが主にリノール酸(オメガ6系)で、これは体内では合成する事の出来ないことから必須脂肪酸と呼ばれています。「必須」とついているのだから、当然摂取しないといけません。が、ほとんどの料理に使われているため割合的には過剰摂取していることが多く、バランスが悪いのが現状です。 ◯「良い油」を摂るメリット バランス的に不足しているのはα-リノレン酸(オメガ3系)です。これは、亜麻やエゴマなどの野菜に多く含まれている体に良い油で、体内ではDHAやEPAに変換され、血流改善や動脈硬化の予防に効果的な成分です。血液がサラサラになる効果に